時代祭のうち
徳川城使上洛列
08/7/20(13/12/1up)
時代祭は10月22日、京都に平安京が遷都された日(?)にちなんで行われる、明治時代にはじまったお祭。
始まったのは、他の京都の祭に比べてずっと遅いが、今では京都三大祭に数えられるほどの出世ぶり。
ほかの京都のお祭と同じように、のたのたとただ練り歩くだけの、殆どアクションのないまったりとしたお祭だが、京都市民が持ち回りで、市民参加の祭として定着した。
みやこめっせで、時々行列に使用されるものが展示が行われる。
時代に忠実に作られたもので、貴重である。
わが学区が徳川列を受け持った時の様子を写真に写してみた。
近所の小学校が集合地点。ここで身なりを整えて、出発するのだ。
本番の行列は正午に御所を出て平安神宮まで歩くが、その本番の前に、持ち回りになった各学区では学区内でその行列をするものらしい。
そんなわけで、我が学区でも小学校に行列参加者が集まり、支度をした後、午前8時から学区のストリートをこまめに行列したのだった。
しっかり扮装した人たちが学校から次々に出て来て、列を作って練り歩く。
何年に一回のことなので子供たちもおおはしゃぎだ。
列に加わる人は、学区から選ばれる。
知り合いの人たちが馬に乗ってさっそうと列を作るのを見るのは楽しい。
馬に乗っている人は偉い人(徳川城使)で、町内のえらいさんが選ばれる。
選ばれた人は当日まで、自費で乗馬の練習をするのだ。
馬もちゃんと着飾って。
馬上から声をかけられ、嬉しそうに声援に答える
わが地区の「徳川城使上洛列」。
宮中などで催し(姫様の婚礼などか?)があった時には、そのつど徳川幕府から城使が豪勢な行列を作って上洛したのだという。
城使とは多分殿様のお使いのことだろう。
だから徳川列には徳川将軍はいない。お使いの人が馬に乗ってる。
槍持ちや荷物持ちの人も続く
徳川城使上洛列の旗を持って、近所を歩く
こうしてご近所を練り歩く。ついて回る私たち。
馬も行列に参加。馬が近所を歩くのは滅多にないことなのだ。興奮するのだ。
何年に一回しか回ってこないので、この行列は私たちにはとても貴重な瞬間なのだ。
トラックに先導されて行列する
でた、謎のおかめ走り
大工の棟梁のお嫁さんだったおかめに由来する、それなりに理由のある出し物。
途中でこんな槍持ちさんのデモンストレーションも行われ、拍手喝采
やっこ踊りもちゃんとやってくれる
有名な武将はいない列なので、信長などがいる他の地区の列に比べたら盛り下がり。
とは思うのだけど、でも特典は、本行列では第3番目という早い所で行列するから、必ずテレビ中継で写るということだ(現在はテレビ中継はなくなった)。
そして盛り下がるかと思えば、ヤッコさんの踊りだとか、槍の交換だとか、謎のおかめ軍団走り抜けだとかの、ちょっとした小技が盛り沢山で、飽きない。
これらは専門の若手がいるようで、学区内から選抜された人ではないようだ。
学区で選ばれた人は、編み笠をかぶって歩いたり、殿様のお付きとかの、芸を披露する必要のないポストを担当しているようだ。