東福寺
京都市東山区本町
何年か前に行って来た、紅葉の名所、東福寺の写真です。
08/11/24
東福寺は京都でも有数の紅葉の名所として知られている…ので、とにかく一度は行っておいても良いだろうというようなお寺であるので、紅葉の時期に、満を持して行って来たのだった。
そんなわけで、その時初めて行ったので、興奮して殆ど紅葉の写真ばかりです。
本寺へ行くまでの道筋にいくつかの塔頭(?)が立ち並んでいて、そのひとつだろうと思える。お不動さんがむき出しで座っておられたので記念に。
水掛け不動というのだろう。水を浴びてぬれ滴っておられた。
それほど古いものではないかと
以下、殆ど退屈なまでに紅葉ばかりです。
東福寺は、微妙な寺である。京都の人間にとっては、まず位置的に微妙な場所にある。
いちおう伏見にあるのだが、伏見稲荷のようにはど真ん中に伏見ぽくなく、伏見の入り口にあって、京都駅からひと駅。だからと言って東寺ほどには京都市の中に入り込んでいるわけでもなく…という、実に微妙な位置どり。
…と思っていたら、なんと東福寺は伏見区ではなく、東山区だった。がひーん。
京阪電車で行くのでてっきり伏見区だと…。
途中に京都駅を挟むので、どうしても感覚が「京都の南」という風になってしまって、東山区という感じがしないのだ。
でもこれでますます東福寺の地理的立ち位置が曖昧になって来た。
境内。そして、ネーミングがまた微妙。奈良の東大寺と興福寺から一字ずつ拝借して付けたといういいかげんぶり。
だからどうしても寺ミシュラン的にはグレードが下?、のような気になってしまうのだが、でも、境内は無闇に広く、塔頭は数多く、国宝を含む寺宝も数知れず。
庭園もいいものをいくつも所有しており(重森三玲のものが有名)、名の知れわたった禅寺である。
駅(京阪/JR)から降りると門前町で、土産物屋がずらりと並んでいて、独自の文化圏を形作っている。
このことからも、侮れない寺であることは分かるのだが。
境内の風景。散紅葉
このエリアは、紅葉の時期に(確か)有料になる通天橋のあるエリア。
東福寺全体はとても広くて、境内自体は無料で歩き回れる。
紅葉が見事な通天橋エリアはその一画にあり、拝観料を払う入り口があって、そこから入る。
入る前から紅葉が見えているので、見に来た観光客から、エリアに入る前からわあっ…、と歓声が上がるのは、どのお寺に行っても共通する光景。
ちらと見える紅葉に客の期待感がふくらんで、思わず声が出るのである。
通天橋か、そこに続く廊下から撮った谷の紅葉。
東福寺は、京都駅からたしかJR奈良線で南へひと駅。
京都市内の人間は、たいていが京阪に乗り、京阪東福寺駅で降りる。これも京阪七条からひと駅。
そして重要なことは、京阪東福寺駅と、JR東福寺駅は相互乗り入れしており、同じ構内に駅があるのだ(隣り合わせになってる)。だから紅葉の季節は駅構内がごった返す。
ただ、東福寺は境内が広いので、京阪で行くなら次の鳥羽街道駅で降りる方がいいかもしれない。
とにかく始めてなので、あっけに取られつつパシャパシャと写真を撮る。
けれども、東福寺に詳しい人によると、この時の紅葉は汚かったそうだ。というよりも、年々紅葉の色づきが悪くなっていて、今後どうなるのか不安であるらしい。
たぶん方丈を撮っている。
東福寺は禅寺である。臨済宗大本山東福寺。
だから広大な境内には、三門、本堂、方丈が行儀よく並んでいて、禅寺らしい佇まいをなしている。京都市内の真ん中ではないので、広大なスケールがある。
同じく方丈
この方丈には入っていない。
建物が沢山あるので、どれがどれなのか今ひとつ判然としない。
駅から歩いて東福寺に着くと、まず「臥雲橋」を渡り、導かれるままにお金を払って歩きつづけると、通天橋へと自動的に進む。
方丈は横目で見るだけだ。別料金がいるのか、今回は入らなかったので不明だ。
でも方丈には名高い重森三玲の市松模様の庭があるので、いつか見たいものだ。
通天橋の廊下の上から谷間を眺める
東福寺が谷の上…つまり山の上にあるということなのだろうか?
でも、参道を歩いていても平坦だから不思議な気がする
通天橋から谷を見た光景。臥雲橋が見える。
右側・奥に見えるのが臥雲橋と言い、京阪東福寺駅を降りて参道を歩いて行くと、はじめに通る、東福寺の入り口。
名のとおり橋になっていて、そこからは通天橋が見え、通天橋を含めた紅葉が眺められる。
臥雲橋は無料なので、そこだけ見るのも一興かと。ただし人は無闇に多い。
通天橋へ続く廊下はこんな風に観光客でいっぱいで、人が絶えません。ぞろぞろ歩きながら人と人の間からのぞき見るのだ。
ふと我に帰ると、このように規則正しく列を作って、滑稽感をかもし出している。
でも、このように周囲の紅葉の迫力に見入っていて、自分の立ち位置は忘れてしまう。
通天橋の両サイドから紅葉を眺められる。進行方向から左を見ると臥雲橋、右側に方丈と谷が。
通天橋を谷の下からとらえたところ。
通天橋を渡り終えて、今度は谷に降りる。
通天橋の向こう岸や橋の途中から、谷に降りることが出来て、広い谷底を散策することが出来る。
川はあるけれど、小さくて水もあまりない。でも、かなり深い谷底で、不思議な作りだ。
通天橋を正面から 橋には人が鈴なりだ。
案外きれいに撮れないのよね。紅葉が中途半端
通天橋を見るのにいくばくかのお金を払うと、この開山堂の庭園も見られる。
禅寺らしく枯山水で、それにしては大きく、なかなか悪くないのだが、いかんせん人が多すぎる
東福寺は通天橋のエリア以外にも広大な境内にいろいろな建物が建っている。
禅寺らしい浴室と、東司(とうず)と呼ぶ、トイレが特に有名(両方とも重文)
特に穴がポンポンと開いている東司は人気。禅寺では用足しも修行の一環だったという。
普段は中に入れず、外から見るだけ
最も南側に位置する国宝の三門 とても巨大で壮麗な門である。
日本最古と伝わる(足利幕府時)
手前には池がある。
大きすぎて上手く写せません。
三門の内部は時々公開される。
他の三門と同じように、羅漢などが置かれているらしい
JR東福寺駅下車/ 京阪東福寺駅下車 共に徒歩10分ほど
参考 参拝の栞
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