六波羅蜜寺
東山区五条通大和大路上ル
04/1(13/12/6up)
六波羅蜜寺と言えば空也上人。空也上人の寺として有名である。こんな小さく、ひっそりとした寺に有名な寺宝が？
今回はそのギャップも不思議な、無意味に長い、六波羅蜜寺のレポートだ。
さて東山にある六波羅蜜寺と六道珍皇寺は京都の数あるお寺の中でも、その名の通りいっとうマジカルというか、得も言われぬ面白さに満ちたお寺。
通常の観光客はあまり行かないだろうし大きくもないが、でもマニアや、わけ知りの間では大変有名で興味の尽きないお寺なのだ。
両者はすぐ近くにあり、セットで行くのが好ましい。私の家からは歩いて行けるぞ。
普通は、京都駅から東山まわりで清水道下車、などと案内されているが、私は市バスの河原町経由で、河原町五条下車を推奨。
その方がまだしも渋滞が少ないだろうし、六道珍皇寺へは確かに東山（東大路通）の方が近いのだが、六波羅蜜寺へも行くなら、河原町からでも歩いて行ける。
河原町五条から、五条大橋を越えるか、高瀬川沿いに松原まで行って、そこをひたすら東へ歩くのがよい。
高瀬川の風情を楽しむのも、また一興であるぞ。それではまず、六波羅蜜寺へゴー。道順つき。
五条大橋西詰から鴨川を見たところ河原町五条で市バスを降りると、五条通を東に進む。するとすぐに鴨川があり、五条大橋がある。歩く先に東山が見え、いい感じだ。五条大橋の西詰めには扇塚がある。
高瀬川沿いの料理屋さん。五条大橋西詰めから高瀬川沿いに上へ（松原通まで）歩く。高瀬川沿いには、ウチラが何かと寄り合いの時に使う料理屋さんなどがあるのだ。
高瀬川この辺（四条以南）の高瀬川というのはちょっとヤバイ系なのだが、でもどこから見ても風情があるのは変わりがない。いい被写体になるぞ。このあたり、人けがなく、静かで落ちついていて、ゆっくり歩ける。ちょっと危険な感じはあるがしっとりとしているので、お勧めだ。
松原橋
やがて松原通に到達。ここから東へ折れ、一気に鴨川を越そう。松原橋というのは、かつての五条大橋。牛若丸と弁慶が出会ったという伝説は、実はこの松原橋でのこと。現在の五条大橋は、五条通が後で整備されて出来たものでちょっと違うのだ。
鴨川を越すと（確か）東山区だ。詳しいことは私も分からないが…でも、気分は東山区。
先斗町を通るので、京都情緒も楽しめるぞ。何なら先斗町でひと休みしても。あとはひたすら松原通を歩く。
六波羅看板。大和大路あたりに近づくと、六波羅気分が出て来る。ここらあたりの雰囲気は、何だかご機嫌である。
もう、いかにも田舎のさびれた町、という感じがムンムンしていて、さびれ具合がたまらないの。
六道の辻松原通から、六波羅蜜寺に行く角に、この道標があります。碑自体はそんなに古いものではない。昭和54年だかに作られたものだと裏に書いてある。けれども、やはりこれがあるのとないのとでは凄みが違う（…かも）。
いやあ、これをどうしても写真に撮りたくて。で、撮っていたら車がどんどん来る。でも、車は私が写真を撮り終えるまで、待ってくれるんです。ああ、なんていい人なんだろう、京都の人って。きっと、物好きな観光客だと思ったのだろう。
西福寺と轆轤町六道の辻の碑は、西福寺（さいふくじ）というお寺の前に建っている。この辺、轆轤町だとちゃんと書いてある。どうです。京都ってエライ。
六波羅蜜寺内部(^_^;)で、六道の辻からすぐのところに六波羅蜜寺があります。となりは六原小学校。で、正面（一番上の写真）からは入れず（柵が閉じられている）、横から入る。すると、こんな風にお地蔵さんが…。これは水子供養でしょうか…。
入り口には弁財天が何とか…というトコロもあって、かなり淫猥な雰囲気で、ちょっと出鼻をくじかれるというか、度肝を抜かれます…。トホホ
でも、気を取り直してお参りしましょう。靴を脱いで本堂に上がり、お賽銭を入れて、拝みました。靴は脱ぎっぱなしです。
ご本尊は十一面観音だということですが、これは干支が辰年の時だけに公開されるのだそうで、通常は非公開。空也上人自らが刻んだという伝説があるが、さて。そして、本堂で拝んだあと、スリッパを履いて廊下を通って宝物館に行く。靴は本堂に上がった時に脱いだままだ。宝物館は、500円。
ここに、かの有名な空也上人像があるのだ。
空也上人像。重文。国宝でもおかしくないくらい、有名な像だ。
一途な瞳を見ると、心が動かされる
有名な仏師、運慶の像。これも重文。
六波羅蜜寺は重文の素晴らしい仏像の宝庫だ。
平清盛像と地蔵
この清盛像もとても有名だ。その表情は何とも言えない凄絶なものだ
