Movie Maniacs

 

プロデューサーズ
Producers

2006年 米

監督 スーザン・ストローマン

出演マシュー・ブロデリック

   ユマ・サーマン

07/5/19/ 10/05

 

メル・ブルックスは本当にヒトラーネタが好きだなあという事がいやというほど分かった。
もしかして、ヒトラーを愛しているのではないかとさえ思う(メルはユダヤ人だが)。

私はメル・ブルックスが大好きで、日本ではあまり人気がないが、彼の作品はかなり見ている。

「サイレントムービー」や「新サイコ」「ヤング・フランケンシュタイン」などのオマージュものから馬鹿馬鹿しい「珍説世界史・パート1」「スペースボール」、何だかもう、タイトルを書くだけでお下品なあの場面がよみがえって来る。

「プロデューサーズ」はだいぶ前に映画があって、日本では未公開だったが、ビデオで輸入されていて、レンタルビデオショップで良く見かけた。

ショップで見かける度に、見たいなあと思いながらぐずぐずしていたので、とうとう映画版「プロデューサーズ」は見ずじまいだ。

で、今回のこの映画は、オリジナルの映画版(?)「プロデューサーズ」がブロードウェイでミュージカル舞台化され、その映画版として撮影されたものだと思う。
(詳しくはないので間違っていたらすみません)

監督はブルックスではないが、原案と作詞・作曲すべてがメル・ブルックスらしい。

 

多分ブロードウェイでもマシュー・ブロデリックが主演していたのだろうけれど、映画版でも主演。
ブルックス作品に出演とは嬉しい。

とにかく達者で、歌も歌えば踊りも踊る。やっぱり彼は舞台人なのねと納得。

もうそこそこの年だと思うのに、坊やと呼ばれているのがおかしい。いつまでもお若くて嬉しい限り。

 

メル・ブルックスでは特に「メル・ブルックスの大脱走」という映画が大好きで、これは傑作だった。

エルンスト・ルビッチのサイレント映画「生きるべきか、死ぬべきか」の再映画化で、戦争中、ポーランドのワルシャワからある劇団がナチスドイツから逃れようと、あの手この手で奮闘するという物語。

その中で、劇団の団長がドイツ軍を欺くために、なんとヒトラーに化けてしまうという場面がある。

そこで、部下の皆が「ハイル・ヒトラー」と敬礼すると、ヒトラーが(に化けた団長、演じているのはブルックス本人)、「ハイル・マイセルフ」と返すのがめちゃくちゃおかしかった。

これが、「プロデューサーズ」にもそのまま継承されていて、何となく「プロデューサーズ」は「〜大脱走」の続編のような気もしたのだった。

「〜大脱走」ではあと、死体に向って「動くなよ」というギャグが大好きで…。

私はきっと、メル・ブルックスの笑いやギャグセンスが、すごく自分にぴったりと合っているのだと思う。

コメディとか笑いというものは、とても感覚的なもので、人それぞれにフィーリングに合う合わないがあるのではないだろうか。

私はメルが大好きだが、きっと泥臭すぎて嫌だという人もいるだろう。

最近テレビで人気があるらしい関東系のお笑いが私には(どこが良いのか)分からないし、笑いのツボはまさに人それぞれ。その人のセンスにも関わって来るだろう。

「プロデューサーズ」のばあさんネタは確かにヤバイと思ったけど、あれはどうなんだろう。

ともあれ、何度も繰り返し見たくなる映画で、楽しかった。

 

ユマ・サーマンが色っぽい役で出ていて、歌も踊りも披露して、彼女も達者なところを見ぜていた。「氷の微笑」ネタには笑った。

あと、字幕がとても苦労しているのが分かって涙ぐましかった。

ギャグは日本語に訳しようがないので、苦しいところだ。

AQAPだったかな(As Quickly as possible ?よく覚えてないのですみません)を、「なるはやで」と訳していたのは素晴らしいと思った。

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