荒鷲の要塞 Where Eagles Dare 1968年 アメリカ 158分 |
監督 ブライアン・G・ハットン 原作・脚本 アリステア・マクリーン 出演 リチャード・バートン クリント・イーストウッド |
10/5/12
アリステア・マクリーン原作の、戦争冒険スパイアクション映画ともいうべき作品で、マクリーンらしいハラハラドキドキ、ドカンドカンの連続活劇です。
難攻不落の「鷲の城」と呼ばれるドイツの雪山の山上の要塞があり、そこに囚われた将軍を助けに行くというミッションが連合軍の精鋭6人に与えられ、雪山武装し、ドイツ軍の服を着て飛行機からパラシュートで降下、将軍を助けに行くという冒頭。
だがそこにスパイが紛れていて、スパイは誰かというサスペンス、その上囚われた将軍が偽物だという事実だとかがあり、色々ややこしい展開になって、なかなか分かりにくい部分もあるのだが、とにかくドイツ軍の牙城にリチャード・バートンとクリント・イーストウッドがもぐり込み、二人で暴れまわる映画だと考えておけばオッケー。
たった二人なのにドイツ軍連中はやられまくり、密かにロープウェイを使ったりするサスペンスもあるのに、ドイツ軍は全然気づかずされ放題、二人の放つ弾は当たるのにドイツ軍の打つ弾はまったく当たらず…、まあでもそんなに硬いこと言わず、バートンとイーストウッドのドイツ軍の軍服姿を愛でていれば良しとする。
黙々と作戦を実行するイーストウッドは(当然ながら)まだ若くかっこいいし、バートンも渋くかっこいい。
リチャード・バートンにはリズ・テイラーとの良く分からない共演(させられ)作などあって、アクションでこんなに主役を張るのは珍しいので、それだけでも一見の価値ありだ。
監督のブライアン・G・ハットンは戦争アクション場面の名手で、のちに「戦略大作戦」という、これもイーストウッド主演の第2次大戦ものを作るが、こちらは飄々としたコメディ仕立ての皮肉でにやりと笑える作りだった。