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美術出版社

日本仏像史

2001年初 2005年5刷

水野啓三郎 監修

06/7/30

美術出版社から発売されている美術解説本のひとつ。A5判横書き、オールカラーはシリーズのほかの本と同じ構成。

タイトルが示すように、日本で作られた仏像を歴史的な点から語った本である。

仏像ファンなら必携と思い、憧れの本だったので買ったのだが、実はあまり参考にならない。

 

カラー写真はとても美麗で、豊富で、有名なものから結構珍しい仏像までが掲載されている。
例えば東寺・観智院の五大菩薩だとか、一休坐像とか、信長像、神像など、ほかではあまりカラー写真で載らないような像が掲載されているのは嬉しい。

けれども、肝心の記述が教科書調の堅苦しく、分かりにくい表現で、どうにもこうにも読みづらいし、読む気にならないのだ。

この仏像のこの部分だけ読もうという時に探さないとならないのも良くない。

写真が掲載されているページに、その仏像に関して必ずしも書いてなくて、次のページをめくらないと写真の仏像の記事が出て来ない、ということが頻繁にある。

結局私は小見出しを読むだけで、あとはぱらぱらとめくりながら、写真を眺めるだけという使い方しか出来ていない。

仏像に関する本は、種類別に分けて書いてある方が遥かに役に立つということが分かった。

とは言っても、美麗な写真を眺めるだけでも嬉しいことは嬉しいのだが。

 

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