2008 World Figure Skating

2008年フィギュアスケート世界選手権 スウェーデン、イエデボリ

08/3/26

 

ペア         サフチェンコ・ソルコヴィ ドイツ

アイスダンス    1デロベル・シェーンフェルダー フランス
            2ヴァーチュー・モイアー カナダ
            3ホフロワ・ノビツキー ロシア

女子         1 浅田真央 日本
            2 カロリーナ・コストナー イタリア
            3 キム・ヨナ 韓国

男子         1 ジェフリー・バトル カナダ
            2 ブライアン・ジュベール フランス
            3 ジョニー・ウィアー アメリカ

 

2008年度の世界選手権(スウェーデン、イェデボリ)で、一番驚いたことといえば、浅田真央の冒頭の大転倒もそうだし、男子のまさかのバトル優勝もそうなのだけど、でも一番驚いたのは、高橋選手の演技のあとテレビの解説で、本田君が、高橋の最後のジャンプがザヤックルール(?)に引っ掛かっていて、無効(0点)になる、と即効で、当たり前に指摘していたことだ。

私はフィギュアスケートをずっと見て来ていながら永遠ににわかなので、指摘されるまで、全然思いもしなかった。

演技している高橋選手も気づいていなかったのだろうから、素人の私が気づくはずもない。
テレビを見ていた、私と同じ素人の人には分かりやすい指摘だったと思う。

それに比べて女子の解説はまるで駄目だ。

最終滑走だった中野選手が良い出来で、スタンディング・オベーションももらいながら点数が伸び悩んでいたことを、その理由にまったく触れず、どうでもいいことばかり喋っている。

解説とは、本田君のように、素人にああいう指摘をするためにいる者の筈なのに、まったく解説の役割を果たしていない。

八木沼純子は選手を見下げないだけましだとも言えるけれども、当たり障りのないことばかりでなく、ジャンプの回転不足とか加点とかをもっと事務的に伝えて欲しい。荒川静香にいたっては、いる必要性すらない。

荒川は、ゲデバニシビリ選手の時に、明らかに間違ったことを言っているのに呆れ果てた。
それを指摘しない八木沼にも失望する。もと金メダル選手の威光に遠慮しているのか。

その上、男子の試合の時にまで荒川が解説をしているのには、呆れるどころか腹が立った。

ゲデバニシビリ選手の事情については、前に何かの試合の時に彼女が出場した時の、日本のテレビ放送でも触れられていたはず。
それを荒川も八木沼も知らなかったのだろうか。あまりにもひどすぎる。解説として失格だ。

荒川は、男子の解説にも出て来て、ジュベール選手について失礼なことを言っていた。
本人にとっては失礼でも何でもないのかもしれないが、口調が冷たいので嘲っているように聞こえる。

 

まあ、それはともかく、今回の選手権は、関西では男子シングルのショートプログラムの放送がなく、結局女子ショート、フリーと男子フリーのみ。
例によって、ペアとアイスダンスはないことになっていた。

でも、今年はペアもアイスダンスももはや燃えるペアやカップルがいないので、どうでも良くなった。何となく投げやりになって来た。

フランスのデロベル組が優勝とは、だいぶレベルが落ちて来た…、と思うのは前年の優勝組が引退すると毎回思うことで、またそのうち良いカップルが出て来ないとも限らないから、ここは辛抱するしかないかもしれない。

 

男子については、いまさら4回転がない選手が優勝したことにびっくりした。

思えば新採点は、そういう傾向があったのだ。

ただ、ジュベールがいたことで4回転が普通、という流れになっていただけのことかもしれないとも思った。

今回の男子シングルは、高橋とトマシュ・ベルネルの不調が影響していたのだろう。本来なら4回転祭になっていたはずなのに、残念無念だ。

 

女子についてはあまり言うこともないけど、ここで安藤選手にちょっとだけ触れておこう。

棄権したというのに得意げに観客に挨拶するあの見苦しい態度は一体なんだろう。

あんなに簡単に止めてしまうほどならば、最初から棄権しておくべきではなかっただろうか。

どうも安藤は、コーチのモロゾフとは合わないのではないだろうか。

 

フィギュアスケートという競技は、パーフェクトに滑ることがとても難しい競技だということを、改めて感じた。

出場した選手の誰もが、自分の思い通りに滑れるということはないと思う。

だから、上位選手でもミスばかりするという試合もあると思うが、だからと言って、ミスばかりの試合を見てつまらない、とは思わない。

ノーミス続きのグレードの高い大会だったら、それはそれで見応えがあるが、そうでなくても、フィギュアスケートの試合はどきどきする。

ジャンプという技自体が成功と失敗のぎりぎりの部分で行われるスリリングな性質のものだからだ。

ジャンプに失敗はつきもの、フィギュアスケートに失敗はつきもの。

アイスダンスだけは優雅さや美しさやドラマを堪能したいけれども。

そういう理想のカップルが出て来るのは、今度はいつになるだろう。

それを楽しみに、それまでじっと我慢することにしよう。

 

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