Figure Skating Superstars

Singleskating ladies

ソルトレイクオリンピック・フィギュアスケート
女子シングル
02/2/21


女子シングルは大会の華。というわけで冬季オリンピックの中でもいつも大きなスポットライトが当たるのがフィギュア女子。
女性の美しさということでは、アイスダンスの方が見ものなのだが…。
最近の女子シングルは、まだ子供がぴょんぴょんジャンプを飛んでいる…というような感じで「美の追求」とは程遠いと…というのはさておいて

 

ソルトレイクの女子は、アメリカのミシェル・クワン選手が金を取るかどうかが焦点である。

長野で、後輩だったタラ・リピンスキーに金を奪われた悲劇のヒロイン。
あの時は、私もタラが滑走順で得をした、と憤慨した。
しかもタラは長野で金を取ると、さっさとプロに転向してしまった。まだローティーンだったはずだ。

彼女を練習させるために無理してお金を工面していた家がお金がなくなったので、早くプロになって家族を養わないといけなくなったのだろうか、とタラ家の経済状態を思わず心配してしまうほどの素早い変わり身だった。

 

今回のオリンピックは母国アメリカでの開催だ。これで金を取れなかったらクワンはどうなるのか。
アメリカ人のみならずフィギュアスケートファン、世界全体がクワンが金を取り、あの長野での屈辱をはらし、めでたしめでたしとなるハッピーエンディングをのぞんている。
そのために審判もてぐすねを引いて、クワンを優勝させようとあらゆる努力をするだろう。

長野から4年という、世界が望んでいる物語を完結させるため、審判も必死なのだ。
これはもはや談合というレベルではない。
審判もクワンが目立ったミスなくすべってくれと祈っているのだ。
ミスさえなかったらいくらでも点数をあげられる。幸い開催地は母国アメリカだ。
多少の甘い点はホームタウンデシジョンとして多めに見られるだろう。

 

このがちがかちの包囲網に果敢に挑んだのがイリナ・スルツカヤである。

彼女は、子供の頃は本当に可愛くて、ポニーテールがあどけなく、スピンがむちゃくちゃうまい、元気な選手、という印象だった。
元気が取り柄で、ためらいのないジャンプとビールマン・スピンがウリ。
でも、大大会では転倒したり、なかなか上位に食い込むことがなかった。
そのうちタラだとかクワンだとか、新興勢力に押され、追い越されて行った。

そのまま消えて行くのかと思っていたら、結婚して考えが変わったのか、表現力が増して戻って来た。そしてジャンプにも磨きをかけ、突然金を狙うようになって来た。
しかし髪を切り、結婚したらあの可愛かった少女がいきなりおかみさんになってしまった。
そしてクワンの「敵」になってしまった。
どうして今更、クワンの「敵」に名乗りをあげてきたのだろうか。ここは大人しくクワンに金を取らせてあげればいいものを。

とは言っても、スルツカヤだって金を取るために戻って来たのだろうから、ここは容赦しないはずだ。あくまで「敵」として3回転3回転…もしかしたら3、3、2などの大技で攻めにかかるだろう。絶体絶命、可愛そうなクワン。クワンの運命やいかに…。

 


この項はすべてフィクションです。
文にやや投げやりが感じられるのは気のせいです。

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