Figure Skating Superstars

Exhibition

ソルトレイクオリンピック・フィギュアスケート
エキジビション

02/2/23


はじめてフィギュアスケートを見て、エキジビションの存在を知った時は驚いた。

普通のスポーツ競技では絶対行なわれないような模範演技というか、、競技がすべて終わったあとに、採点はなしにしてウチアゲのような、慰労会のような、隠し芸大会のようなことをやっている。

スポーツ競技で、このような呑気なことが行なわれているなんて、やはりフィギュアスケートは普通の競技とは違い、芸術スポーツなんだなあという思いを新たにしたことだった。

シドニーオリンピックの時、体操で競技が終わったあと、やはり模範演技大会があり、そんなことは体操競技では今までなかったと思うのだが、やはりフィギュアのエキジビジョンを見習ってのことだったのだろう。

 

というわけで、エキジビジョンは上位4位までの選手が登場して模範演技をするお楽しみプログラムである。

フィギュアの大会があると真っ先にチケットが売り切れるのがエキジビジョンだという。
それもそのはず、男子、女子、ペア、アイスダンス各上位チームが一度に見られるのだから、当然だ。
私もかつてお目当てのいないテレビ観戦では、いつもエキジビジョンだけを録画していた。
競技の緊張感はないが、リラックスして選手の演技を楽しめる。

 

*

エキジビジョンの特徴は、

用具・小道具を持ち込んでもよい
禁止されている技をしてもいい
裸体でも可(全裸は不可)

などである。

バック転や、人間かざぐるま(?)*などは本選では禁止されているが、エキジビジョンではお咎めなしである。

*不明な技

以前はボーカル入りの曲は競技では禁止されていたが、エキジビジョンではオーケーだった。
(最近はボーカル入りも競技で認められているようだ)

また傘、刀、長刀、杖、棒、こん棒、警棒などは競技では禁止されているが、エキジビジョンでは使っても良い。
その他、椅子を持ち込む選手もいる。机、ピアノなどはまだ見たことがない。

よくアナウンサーが何でもありですねと言うが、それでも基本的にスケート靴をはき、氷の上をすべらなくてはならないと思う。
それさえクリアしていれば、大概のことはオーケーなのだ。

また

むつかしい技はあまりしない
転んでも笑ってすます

など、少し緊張感のなさが漂う場合もある。

上位選手になるにしたがって、競技では気合の入ったジャンプをしていたのに、エキジビジョンになると途端に何もしなくなる。
そのかわりステップなどでごまかす場合が殆どである。

エキジビジョンで4回転を飛ぶ選手はまあいない。もしいたら根性があると思う。
しかしジャンプが得意な選手は、自分のウリをここぞと発揮できる舞台なので、集中的に飛んでくる場合がある。

よく言われることだが、エキジビジョンは次のシーズンの布石にもなっているので、選手はそれを見越して自分はここまで出来るのですと、エキジビジョンで審判にアピールするというのだ。

かつてヴィクトール・ペトレンコ選手は、エキジビジョンでトリプルアクセルを3回飛んで3回とも成功させていてびっくりしたことがある(しかも連続)。
彼にとってはトリプルアクセルは得意ジャンプだったのだろう。

 

*

エキジビジョンではまず4位選手から滑って行き、最後に金メダルの選手が滑る。

選手は大別して、真面目派とおちゃらけ派に分れる。

金メダルを取った選手は大概、十中八九真面目派で、金を取れた喜びをおごそかに噛みしめながら真面目に滑る。
だから大抵つまらない滑りだと断言できる。

 

狙い目は、銀・銅の選手である。

ここらへんの選手は、滑る順番としてもおちゃらけを要求されているポジションなので、期待して良い。

銀や銅のあたりでは大概、期待にたがわず誰か一人はおちゃらけて大会を盛り上げてくれる選手がいるものだ。

特にペアなどは禁止技、大技が期待出来る。もしここらのペアでつまらなかったら、親指を下に向けよう。

かつて女子でおちゃらけをした選手というのは見たことがないが、まれに男子シングル選手と即席ペアを組む人もいる。

ナンシー・ケリガンが、アルベールビルで同じアメリカのポール・ワイリーと突然ペアを組んで受けていた。
二人揃ってのスパイラルや、スローイングジャンプ(!)などもしていて、楽しかった。

アイスダンスのカップルの暴走にも期待したいところだが、ここ数年、アイスダンスの金メダリストのエキジビジョンは、1年前のフリープログラムを滑る、或いはその時のメダルを取ったプログラムそのものをもう一度すべるという傾向が強い。
それでもいいのだが、エキジビジョンならではのオリジナルプログラムも見たいというのがファンの望みだ。

望んでもいないチームが金を取って、そのフリーをもう一度見せられたのでは面白くも何ともないのだ。
リレハンメルで、トーヴィル・ディーンがあの「ボレロ」を再演してくれたのは感動的だったが。

 

というわけで、エキジビジョンの楽しみ方でした。


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