Temple

東寺3
教王護国寺

05/1

Toji3

やっぱり、完結することが出来なかったので、第3部に突入する。面目ない。

東寺の境内の、食道の北に、宝物館がある。普段は非公開だが、春と秋の寺宝公開時に公開される。
展示される品は、その時々によって違う。何しろ東寺は2万点くらいの寺宝があるというのだから、
そのすべてを展示するわけではないのだろう。

東寺といえば、両界曼荼羅図という極彩色の図が有名だが、宝物館公開時にはいつでも見られるわけではない。 

今回は、見ることが出来なかった。写真やパネルみたいのが壁に貼りつけられているだけである。がっかり。
しかし、そんなにがっかりするな。東寺にはまだまだいくらでもすごいのがある。

宝物館の一階にはミニサイズの五重塔とか(それでも重文だったと思う)、昔東寺に使われていたらしい
鬼瓦だとかが展示されている。
2階に上り、踊り場には大陸からもたらされたとかいう僧の坐像が鎮座している。


兜跋毘沙門天。エキゾチック…。

まだ秋の初めに行った時は暑かったのだが、冷房は一切なく、見学者はふうふう言って汗を拭きながら館を歩いていた。


宝物の保護のために冷房を入れないのだろうと思ったのだが、単に電気代を節約していただけかもしれない。

いずれにしても、見学者より館のほうが大事だという、京都らしい良い考えだ。

あまり人間を甘やかすものではない。人間なら我慢すれば良い。だが仏像は我慢出来ないのだ。

兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)は、かつて羅城門の上に置かれ、都に入る人々を見張り、睥睨していたのだという。

作られたのは日本ではなく、中国の唐のものを輸入したという。

羅城門の崩壊のあと、東寺に移されたらしい。9世紀のもの。

大陸産だから、日本の仏像とはどこか違う。アーモンド型の目がエキゾチックだ。

 

重要文化財の建物の観智院は、普段は非公開で、時々特別公開がある(春、秋の公開時に時々)。

靴を脱いで上がる。例によって、小さい庭のある建物で、「宮本武蔵」の描いた襖絵がある。
本当かどうか知らないけれども、多分本当だろう。
かなり古くて黄ばんでいるから信憑性がある。

 

 


観智院。東寺ってちょうちんが好きだなあ。

 

すごいのは畳の間に五菩薩が飾ってあることで、畳の間の言わば大きな床の間みたいな所に、五体ある。
これが全員乗りものに乗っておられ(象とか、獅子とか)、いかにも渡来のエキゾチックな姿である。

説明員(?)おられ、仏像の顔が日本製のものとは明らかに違う、と説明される。

その横だったか脇の部屋だったかに、愛染明王がまつられている。

膝でにじり寄りながら見ることが出来る。

壁に墨で愛染明王…という習字が貼られている。

仏像自体は古くてすごく貫禄があるが、その前にお花やお備えが飾ってあり、にぎやか。
何となく仏像の古さとのアンバランスが…


北門 観智院への出口 やはり提灯が

 

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