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海洋堂大博覧会

2004年8月4日〜8月9日

京都高島屋 7階

04/11/20

この夏に開かれた海洋堂の展覧会。全国を巡回したと思うが、京都でも短い期間ではあったが開かれた。これを一応、取り上げておこうと思う。

海洋堂といえば今は食玩フィギュアで有名である。

もともとは、大阪の模型屋で、ガレージキットなどを扱っていた。そのころからマニアには有名な店で、私たちもしょっちゅう名前を聞いていた、おなじみメーカーである。
それが、チョコエッグでいっきに食玩ブームを起し、そして、チョコエッグの販売メーカーであったフルタと喧嘩別れして話題を巻き、マニアだけでなくマスコミに注目されるところとなった。

食玩は、今台頭期と言えるのだろうか。混迷期、飽和期と言えるかもしれない。
およそ考えられるものは考えられ尽くし、出尽くした感がある。それでも食玩は今でも大きなマーケットを展開していることに変わりはない。
この時期に火付け役となった海洋堂の仕事を振り返っておくのも悪くはないだろう。

 

京都で開かれた展示には、ガレージキット時代からの海洋堂、食玩、これから発売される予定の食玩などで構成されていた。

私は、ウルトラマンや、北斗の拳や、セーラームーンや巨乳美少女とかいったものには一切興味がないので、最初のころの海洋堂の技術がどのくらいのものなのかが、一向に分からない。マニアをどのように喜ばせ、増やしていったのか、何とも言いようがない。

展示には村上隆という人のコーナーもあったが、彼は今ではアーティストとして世界的に有名だそうである。この間はNHKの教育テレビに出ていたくらいだから、有名なのであろう。それでも私には、いくらその展示品を見ても彼の偉大さは分からない。どこがいいのか分からないのだ。
巨乳を見ても下品としか思えないが、そういう、似たような感覚を持った外国人に人気があるのであろう。としか言いようがない。

フィギュアとか、ガレージキットとかいうのは、しょせんおもちゃであって、いくら精巧であってもアートと申告するのは間違っているのではないか。
海洋堂の食玩を見てまるで芸術品だ、と感嘆することと矛盾しているようだが、それは、フィギュアだからまるで芸術だと驚くのであって、最初からそれが芸術だと言い張るのとでは、意味合いがが違って来るだろう。

たかがおもちゃにここまで力を注ぐ、から面白いのである。

この時点ではまだ発売されていなかった「黒澤明」シリーズと、「人形劇三国志」が展示されていて、その工程(三国志のもの)が説明されていたが、中国での彩色過程が100以上あるとのこと。
やはり普通の、その他の食玩とは格が違う、ということを知らしめる事実だ。

最近は、他のメーカーの企画のほうが優れていると思うことがある。今後は企画をもっと充実させて行って欲しいものだ。

Book 海洋堂の発想

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