日本の名風景・街の風物詩
日本の名風景 街の風物詩 路面電車5 京都市電2000形 技術評論社 2005年 05/6/12 |
市電の精巧なフィギュアつき路面電車シリーズ第5弾。ほかに都電や大阪の市電、江ノ電などがあり、この京都市電は、塗装の違う2種類の市電が付いているデラックス版。そのせいか、他の4種類より値段が高くなっているのがくすんです(泣)。
1/80の縮尺こんなふうに、ワシラが見なれたベージュのものと、あまり知らないアイボリーバージョンが。ほんの短い期間だけ走っていたそうだ。
そして、写真が1枚ついており、その前に市電を置くとジオラマになるという涙の出るサービス。
この市電のフィギュアは、動力を足すと実際に走るそうだ。冊子の方には市電が走っていた頃の京都の風景写真がふんだんに使ってある。
東寺や、三十三間堂の前を走る市電の写真は、やっぱりなかなかいいものだ。
古都には路面電車がよく似合う、と、キャッチに書かれているが、私はそうは思わない。
そして、市電が廃止されてだいぶ経つ今、市電が懐かしいとも思わない。市電が走っていた頃の写真を見ても、懐かしいという感じではないのだ。
何というか、ギャハハと笑える感じというのか。市電というのは、不恰好なところがあり、武骨で、不器用な感じがある。ガタゴトと街を走っていると、違和感がある。
中に入っているミニ冊子 東寺の横を走る市電市電が市内を走っている時は、邪魔者扱いされていた。交通を渋滞させる厄介者ともされていた。確かにゴロゴロと走っていると、融通の聞かないヤツ、という感じがした。
でも、何だか笑える。
憎めない奴。厄介者だけど、いないといないで寂しい。ごはんばかり沢山食べる居候のような存在だった。
何だ、コレ
付属写真でジオラマめいた写真を撮ったが…。どうせなら、線路写真もつけておいてくれ…。書店のディスプレイでは、線路写真もついて飾ってあったのだ。
でも、カワイイ♪行き先表示板と広告板のミニステッカーがついていて、カラーコピーして市電に貼れるようになっている。百万遍行きとか、烏丸車庫行きというのがなつかしい。広告板では、大安とか、つぶあん生八つ橋などが京都らしくて笑える。
ミニ市電には、つり革までついていてかわいいよ。