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スーパードルフィーパーフェクトカタログ2 2005年 朝日ソノラマ 1900円 05/2/3 |
以前に「スーパードルフィーパーフェクトカタログ」について書いたらSDファンに猛烈に抗議され、以来私はアンチSDのように思われ、SDをけちょんけちょんに言っているような印象を持たれているかもしれない。
けれどもこのように、SDの本が出版されるといち早く買っていたりするのである。私がボークス(の売り上げ、及び社名の普及)に貢献していることは疑いがない。本としては理想的であり、どこにも文句のつけようがない、まさにパーフェクトな本である。
私は、人形の本といえばこのような編集をして欲しいと思う。人形の本は、当然のことながら人形の好きな人が買うのである。だから、ビジュアル、データ、知識、と、それらを満遍なく満たすこのような本が発売されることは、人形ホビー活性化のためにも大変意義のあることだ。
と、この本を褒めるのはこの本の編集者を誉めていることになるだろう。SDに対する評価は、また別のものである(一言多い)。
本の具体的な内容は、各種限定、店頭販売、フルチョイス、ウィッグ各種、ドールアイ各種、教室ヘッド、スペシャルモデルを色刷りで紹介。
(私はSDの販売システムには詳しくないので、それらがどのような性質なのか良く分からないでそのまま書いている。)そのほかに、SDのここが知りたいと題して、SDに対する基本的な疑問から(どこへ行けば買えるのか、材質は何かなど)、ウィッグの保管方法やアイの固定方法などの専門的(?)な疑問までをQ&Aの形で詳述。そのほか、SD専用メイクアーティスト、工場長などへのインタビューがある。
あと、スカパーでの京都チャンネルの放送内容を紹介。ワンポイントレッスンが写真入りで紹介されているのは親切だ。海外でのSD人気が紹介されているが、これはアメリカ進出を狙っての演出ではないか。
いっぽうで、「スーパードルフィーパーフェクトカタログ」パート1に載っていた、違法コピー、著作権違反摘発の記事のその後はまるで載っておらず、無視した形になっている。
オビツ60の訴訟に負けたせいだろうか。…まあ、SDを発売するボークスに対しては、言いたいことが山ほどある。ボークスが京都の会社であることを含め、それはまた別の機会にしよう。