Art Maniacs : Book Maniacs : Doll Maniacs

Magazine

HAUTE DOLL

May/June 2005

$6.95us 約1400円

05/4/19

2004年に、Barbie Bazaarマガジンを発売しているKenoshaから、バービー以外の人形を扱う雑誌Haute Dollが創刊された。始めは雑誌なのか、単発なのか、雑誌ならちゃんと発売され続けるのかと疑問だらけだったが、誰もの予想を裏切り、順調に雑誌として発売され続けている。
実によかった。

これは、最近、バービー以外のさまざまな人形の人気が上昇して来たことも影響しているだろう。
この雑誌が創刊されると同時期くらいに、アメリカでも日本でも、実にいろんな人形が注目を集め始めた。

アメリカではタイラーをはじめとして、タイニー・キティ、ブレンダ・スター、タイニー・ベッツィ、アレックス、シシー、シュゼット、ヴェロニク、ヴィヴィアン、ヴィヴェット…、大きさも、傾向もまったく異なった人形が、それぞれ人気である。
日本でも、バービーや、ジェニーという定番以外に、桃子、WTG、アゾンのサアラ、ルネドール、Coco、おしゃれスタイルドール、ブライス、プーリップ…、1/6だけでもここ1、2年の間にものすごい種類のものが新発売された。

おそらく、これは人形人口が広がったわけではなく、従来の人形者が、バービー、ジェニー以外の人形に興味を広げた結果だと思う。

いずれにしても、これほどの種類の人形が売られている状況というのは、私の知る限りはなかったと思う。

この雑誌はちょうどそういう人形バブル(?)期に創刊されたものだから、タイミングがよかった。
日本で「ドーリィ・ドーリィ」が、人形ブームの追い風に乗って好調なのとよく似ている。

これを見ていると、アメリカでもまあ、いろんな種類の人形のあることよ…、とつくづく思う。世に人形の種は尽きまじ、である。

***

 

毎回、アジア系の人形が取り上げられているのも魅力。
今回は、SDと韓国ドールが並列でミニ特集されている。韓国ドールが雑誌に載ったのを初めて見た。

日本では、韓国の人形を雑誌メディアに載せることは、どこかのせいで不可能だろう。そういう意味で貴重だ。

ぜひ日本でも、何とか韓国ドール特集をして欲しいものだ。

台湾のスージー、タイラー、ジーンなどはレギュラーでページが割いてある。
アメリカだけでなく、世界の人形を通覧出来る点で貴重。

私の好きなスージーは、新作を紹介してある。まだ発売されていないものの写真も掲載されているので要チェック。

 

タイラーのコーナーでは、シドニーの詳細なりペイント方法を沢山の写真入りで紹介。

アメリカ人というのは、どこまでもリアリズムなのだということがよく分かる。
まるで人間のような、人間と寸分変わらないような人形が、彼らにとっては最良のものなのだ。

SDのコーナーもあり、13のめぐだかキラだかを使って(私には判別不能)、つけまつげのつけ方を写真入りで解説している。

アメリカはどんどんリアリズムに傾斜し、日本などアジアはますますファンタスティックなアニメ顔になってゆく。

アメリカ人の中にはリアリズムでは物足りない人もいて、そういう人がSDに走るのだろう。

いずれにしても、これだけの多くの種類の中から、自分の好きなお人形が選べる。いい時代になったものだ。お金さえあれば(>_<)。


Art Maniacs : Book Maniacs : Doll Maniacs :

  inserted by FC2 system