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Tiziano2

ティツィアーノ

女性像を集めてみた

フローラ
Flora 

話題の作品

とにかく美しい 美しすぎて実物を見られた人が羨ましい

 

フローラは花の女神。ボッティチェリも「プリマヴェーラ」の中に描いたが、ティツィアーノは単独の、
女性の半身像として描いた。

白い下着なのだろうか、その質感、肩に垂れるカールした美しい髪

胸をもう少しであらわになりそうなところを左手で衣服を抑え、右手にはフローラの象徴である花を持つ

その白い肌と、指先まで神経を使った手の表情

そして、何より、少し頬を色づかせた女神のうつくしさ。

自身の「聖愛と俗愛」のひとりを写したような女性像で、着衣の女性は地上の女を表現したと言われるが、
何百年経っても色褪せない、この女性の美しさを見続けていたい。

 


鏡の前の女
Woman with a Mirror

男に合わせ鏡を持たせて身を整え、髪を梳いているところなのだろうか。

左手に化粧壺のようなものを持ち、身づくろいに余念がない。

これこそ、当時の流行の高級娼婦をモデルにしたのだろうか。

白い衣装は下着なのだろうか、肩があらわになるまでずれていて、何とも言えない色香を漂わせている。

フローラと同じく少し右を向き、体を傾けたポーズ。ティツィアーノは本当に女性描写も上手かった

 


 

海から上がるヴィーナス
Venus Anadyomene

荒い感じの絵の具の塗りのような気がしたのだが、このヴィーナスは今誕生したばかり、
髪を手でしぼりながら海から上がろうとしている。

女神ヴィーナスを描いたというより、ごく普通の女性の、豊満な裸体を描いただけのようにも見える。

無心で小首をかしげ、髪をとくヴィーナスは初々しく、左下にヴィーナスを表す貝殻をほんの小さく描いているのが
微笑ましい。

それがなければ、女神とは思えないからだろう。

 


毛皮を着た女性
Woman in a Fur Coat

 

ティツィアーノはこの婦人像のように、女性の眉毛を濃く描くのが癖なのかなと思っていたので、
これらの美しい女性像にはびっくりだ。

でもこの女性ももちろん美しいけれど。

モデルの女性の眉毛が濃かったのかもしれない…

 

ほんの少し毛皮をずらし、右の乳房をあらわにした女性。

装身具をたくさん身につけ、髪もきれいに結い上げ、高価な毛皮をまとう、この女性像は、
もはや古典的な美しさ。

肖像画家としてティツィアーノの存分な才能も発揮されている。

「ラ・ベラ」とそっくりなので、同じモデルなのだろう。

 

 

 

 

ラ・ベラ

 

 

 

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