京都御所・春の一般公開

03/4/30


内御所南側の門

京都市上京区烏丸通今出川下る〜丸太町上る

 

御所(京都御苑)のいわゆる内御所(うちごしょ)は春と秋に一般公開され、その他の時期は公開されていない。
御所と言ってもとても広い範囲であって、内御所ではない外側はいつも解放されていて、いつでも自由に入れる。
だが内御所と呼ばれている、今でも天皇一家が京都に来た時に泊まる(らしい)場所が見られるのは、春と秋の年2回のチャンスのみ。
今年は、チャンスがあって、母を誘って何とか一般公開にもぐり込んだ。

地下鉄の丸太町駅で降り、丸太町通に面した名のない門から入り、まっすぐ北へ砂利道を歩くと、10分くらいして入り口に到達する。内御所の西側に二つ入り口があり、その南側から入る。
入るとまもなく赤く塗られた柱に囲まれた建物に達する。
入り口には承明門と書いてある。しかしここからは入れない。順路は決まっているのだ。

 

いろいろ見たが省略し、ここは紫辰殿である。
右側の写真、左近の橘と右近の桜が植わっているのを撮ろうとしたが、単に人々を写しただけになってしまった。人が多かったのだ。

更に進んで何殿か忘れたが、こうして束帯姿のマネキンが飾ってある。
何かの儀式(衣替えだそうだ)を執り行なっている所らしい

 

 

道中にはこのように天皇がお乗りになった御輿というか、篭が飾ってあったりする。

これも何殿というのだろうか。ここでもマネキンが飾ってある。
春と秋では違う人形になる。

 

向い側には美しい庭が広がっている。このような庭は2種類あった。
右側の写真、母がついに登場。プライバシー保護のためリタッチしてあります。

沢山公開されている部屋の内部にはこのように、それぞれ襖絵が描かれている。
かつて天皇が勉強なされた部屋だとか、大政奉還が行なわれた部屋だとかの解説がされている。


御三間
かんぺいちゃんのアミマみたいだが全然違う。オミマである。
何流だかのお花が生けてある


出口付近の桜

桜の季節だったので、実は桜目当てに行ったのだったが、桜はあまり植えられていなくて、殆どが松だった。出口付近にテントとベンチが備え付けられてあり、休憩所となっていた。
そこに桜がちらほら咲いていたのだった。


ダリ松

内御所西北の出口から出たすぐの所にあった松。
枝があまりにも伸びたので、木が倒れないようにつっかえ棒をしてあるのだろう。

ダリは、よく、柔らかくいまにも溶けそうな身体につっかえ棒をしている所を描いたが、まさにそのようなつっかえ棒が現実にある。私はこれをダリ松と名づけた。御所のダリ松である。
ダリの絵はフィクションだろうとたかをくくっていたが、ひょっとしたら、現実につっかえ棒をしてある木を見て、それであのような絵を思いついたのかもしれない、などと考えた。

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