日本キリスト教団 京都御幸町協会
Gocomachikyokai
京都市指定文化財
京都市中京区御幸町通二条上ル
1913年 設計 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
2017/3
近江八幡を愛し、近江兄弟社などを起こしたヴォーリズは、言うまでもなく建築設計士としても日本で活躍した。
京都にもいくつかヴォーリズの建築が残っているが、もともとは説教師として日本にやって来たヴォーリズ、
キリスト教会を手掛けたのは当然、もともとのヴォーリズの分野だっただろう。
この御幸町通に残るひっそりとした御幸町教会は、キリスト教でもプロテスタントの教会だそうで、
そのせいか建物自体もそれほど大きいわけでもなく、非常に簡素で、アメリカプロテスタント的な実質・剛健・
武骨という気がする。
何気ないけれども、しっかりとした信仰の建物という雰囲気が感じられる。
煉瓦の色が美しい。
このころこういう煉瓦建築が沢山作られ、残っていることが嬉しい。
同じプロテスト系教会として、同志社大学構内の教会を連想したりする。
基本的に建物が簡素な四角で、勾配のある屋根だけが特徴になっている。
正面から
小さい建物で、隣はガレージなので写しにくい…。信者でないと中には入れないので残念。
正面のアーチの窓の意匠が簡素ながら美しく、その下のやはり丸みを帯びた入り口と、それを囲む
煉瓦のデザインがいい感じ。
教会の横部分にも縦長のアーチ型の窓が配され、プロテスタントらしい遠慮がちでいながら、ちゃんと
デザイン的にもうつくしい外観。
京都にまたこうしてヴォーリズの教会建築が残っていることがうれしい。