TOP | HOME

KYOTO WALK

 

京都市役所
Kyoto City Hall

京都市中京区御池通河原町西入ル

竣工 昭和6年 設計 武田伍一 ・中野信一

17/3/19

いつか撮りたいと念願だった京都市役所本館。

とうとう念願が叶った。うれしい。

出来ることなら内部へ入って、内部写真も撮りたい。

議会を見学に行けばいいのだろうか。
祇園祭の時のくじ取り式に行けば入れるだろうか。

昭和初期の建築だのに、現役で使われている役所の建物だ。
だけどもやはり耐震不足で、建て替えするとか、耐震補強するとか、いろいろと問題があるらしい。

 

河原町御池という京都のど真ん中、繁華街にあるので、行きやすいし、バスの中から何時も見える建物。

 

東の端にプレートが立っている。

いつか京都ニンテンドー市役所とか名前が変わるかもしれないので

 

設計したのは武田伍一。京都で沢山の建築を設計した、名建築士だ。

バスの中から見ている時は、この写真みたいにきれいな色の建物ではない。

周囲から比べて色がめちゃくちゃどんよりしていて、汚くて、古くさくて、黒ずんでいて、
もうちょっときれいな色に拭けよ、とか、今にもぶっ壊れそうだ…、などと思っていたほど古くさかったのだが…

写真に撮ると不思議、すごく美しく撮れている。

それともいつか少し洗ったのだろうか。


きびきびとした縦のラインが強調されていて、リズムが感じられ、堂々とした風格が感じられる。

耐震補強をするなりしていつまでもこの建物を使い続けて欲しい。

 

 

河原町側から見たところ。色が黒ずんでいて、とても古くさいのだが、写真に撮ってみれば意外と風格がある…

前は河原町通なので車の行き来が激しいのだよ

 

ここで門川大作市長が仕事をしているんだね

京都市民のすべてを牛耳る建物だ。

エントランスが張り出していて、車寄せも均整の取れたデザイン

聳えた中央に京都市のシンボルマーク

 

没写真だが、一番左側、西の端だ。武田伍一は左右非対称の設計が多く、この市役所のように完全に
シンメトリーの建物は珍しいと思っていたが、実は、この市役所も微妙に左右対称がずれているらしく、
西側が長いという。びっくりだ。

ただ見ている分には完全な対称形に見えるのだが。やはり伍一のこだわりがあったか。

 

建物の前は、広い広場になっていて、おりおりにフリーマーケットなどが開かれている。

広く市民に開放された空間で、何もない場が心地よい広さだ。それが建物をいっそう引き立てている。

武田伍一はいい仕事をした。

戦前の建築がよく残っている所が京都の良いところだ。 

TOP | HOME

inserted by FC2 system