プレ祇園祭 鉾立て
パート1
04/7/15
夏の風物詩、祇園祭・鉾立てを見て来ました。すごい迫力なので、ぜひご覧いただきたいです。
20枚以上写真を撮って来て、どれも削除するのが惜しいので、なるべく載せようと思ってます。
35KB以上のものもありますので注意。
沢山すぎるので、何ページかに分けました。鉾立ての次は、曳き初めに突入だ!
函谷鉾(かんこぼこ)
人は祇園祭というと、7月16日の宵山と、7月17日の山鉾巡行だと思っているかもしれませんが、祇園祭は、実は7月はじめから7月最後の日まで、つまり1ヶ月間続いてあるのです。
1ヶ月ずっと祇園祭。その1ヶ月の間に、いろんな行事があって、鉾立てもそのひとつ。文字通り鉾を組み立てる作業です。大体巡行の一週間前くらいに立てはじめ、三日間かかって組み上げます。
釘はいっさい使わず、縄と、木材の組み合わせで組み立ててゆくという昔ながらの工法。
一体これはいつ頃から、このような工法が編み出されたのか。
もしかして、祇園祭が始まった頃から?そうだったとしたら、1千年来、ずっと伝えられて来た工法なのでしょうか。
(山鉾巡行は、1300年代後半に始まったそうだ。ということは、600年ほど前の工法のようです。)
さて裸だと何鉾だかさっぱり分かりませんが、長刀鉾です。このぐるぐる巻きの縄、これが鉾の骨格になります。骨むき出しという感じ。お化粧前の鉾は男性的だ
それにしてもこの縄の数。柱と柱をしっかり結び合わせて。
釘、使ってません。こんなふうに、縄でがんじがらめ。迫力があるでしょう。
よく見れば、縄の結び方に美意識が。
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都会にそびえる鉾 カメラの詩人・伊佐子撮あまりにも背が高すぎて、てっぺんをとらえられない。長刀がそびえているのですが。
都会のメインストリートに立てられるので、往来は車が行き交う。市バスも来る。そんな中でおっちゃんたちは黙々と縄をしめ続ける。
このように、その鉾エリアに来るとちょうちんアーチがお出迎えさて、函谷鉾エリアに行こう。
長刀鉾は四条烏丸の、十字屋の前と決まっています。ここから少し西に行くと、いよいよ鉾エリア。四条通を挟んだ室町と新町の北と南に山鉾が集中しているのです。
四条通の交差点を西に渡ると、すぐに函谷鉾が見えます。
ここはかなり作業が進んでいるようだ。もう屋根までついています。
おそろいの作業着を着てがんばる組み上げ作業には、もちろん経験豊富な棟梁クラスのおじちゃんがリーダーとなっているのだろうけど、肉体労働でもあるので、若いお兄ちゃんなども沢山参加しています。
茶髪のイケメンのお兄ちゃんが汗を流していたりして、見ていてとてもすがすがしいというか、はっきり言って、目の保養です。でも上手く写真に撮ることが出来なかった(>_<)。くくっ。記念に撮っておきたかったのに。
やぐらと屋根が組み上がっています。
この上に、20人からの人が乗るのだから、責任重大です。
普通の町のおっちゃんのように見えるが、この人はきっと、とんでもない棟梁なのではないか。かっこいいぞ、おっちゃん。
長刀鉾に比べると、やはり作業はかなり進んでいるようです。骨格の廻りにタペストリーを垂らす土台がもうついています。
カメラを思いきりぐいっと上に向けててっぺんを撮影。
函谷鉾のてっぺんには、金色の兜が。
屋根の上で作業しているお兄さんたち、暑いのにご苦労さま。
とっても頼もしいぞ。函谷鉾は中信(中央信用金庫)の前に建てられるのですが、ここは以前、拳銃男が立てこもった所である。