長楽館
京都市東山区祇園町 円山公園内
竣工 明治42年 指定文化財
03/6/1
おおっ我が母がいるぞ どいてよ〜
長楽館は円山公園の中にあるレストラン、喫茶室。円山公園を散策してちょっとお休みするのに最適のところです。
しかしこの長楽館こそ、京都の誇る日本でも屈指の西洋館。
「日本に残っている西洋館で、最も豪華なものの一つ」という評されていたりするのです。
レストランとも思えない玄関。
中へ入る時、思わずハイソな気分に。長楽館は、「明治の煙草王」と言われた、煙草で巨万の富を築いた村井吉兵衛が金にあかせて建てた別荘ということで、京都の迎賓館としてロックフェラーや山県有朋、大熊重信なども滞在し、伊藤博文が揮毫したのだと言う。
さまざまな様式のインテリアが混在し(3階は和式!)贅を競っています。今でも気軽に中に入れることは本当に幸福そのもの。
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この豪華な店内を見よ!。ため息間違いなし
ここは、喫茶室のひとつ。
長楽館は、もともとは別荘として作られたもの。部屋が沢山あり、今はその部屋ごとに区切って喫茶室と、お食事の部屋とに分れている。まずお食事ですか、喫茶ですかなどと尋ねられるので、席についてからどっちか決めよう、なんて悠長なことは言っていられない。これがちょっと不便。
喫茶室だけでもいくつか部屋が分かれていて、案内係がいざなってくれる。すいていると、どこでもよろしいですよ、と好きな部屋に座らせてくれます。
向い側にはコレクションの陶磁器やガラス瓶などがガラスケースに飾られています。
テーブルや椅子もそれぞれ凝っていて、お茶をしている間じゅう天国気分。写真を撮っていいか聞くと、他のお客様を撮らないならオッケー、ということでした。
(でもお客さんは多く、他の角度からは全然撮れませんでした)
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門から中に入ると、なぜか灯篭が立っていたりします(笑)。これが邪魔です。和洋折衷と言ってもあんまりだ。
そして灯篭の廻りに大きな松の木があたり構わず生えている。とっても邪魔。
それさえなければ門から建物の全景が美しく撮れるのに…。そして後ろに下がるのにも限界があるので、建物の全景をちゃんとカメラに収められないのです。ぷん
これ玄関口です。ここだけ見ても感動ものなんです。
設計者は赤坂・青山両御所を設計したアメリカ人J.M.ガーディナー。立教大学の校長もつとめ、京都にも教会建築などを残しています。
参考文献 京都モダン建築の発見/長楽館パンフレット
京都モダン建築の発見
淡交社この本は私の必携本です!
京都のモダン建築が嬉しく楽しくずらり!
参考にさせていただいています。