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My Best of Masters of Light (Director of Photography)02/6/2

私が映画を見る時、監督の次に気になるのは撮影監督。
そこで素晴らしい撮影監督のベスト

 

1ジュゼッペ・ロトゥンノ
1 Giuseppe Rotunno
「サテリコン」など殆どのフェリーニ作品のほか、イギリス、アメリカでも活躍。
作風は渋い油絵のよう。くっきりと、しかも抜けの良い絵柄
一目見たらとりこになる
2ヴィットリオ・ストラーロ
2 Vittorio Straro
マスターズ・オブ・ライトと言えばこの人。アカデミー賞も何度か。
「ラストエンペラー」などのベルトルッチ作品の他、私の好きな「レディホーク」もこの人だ。「さらば美しき人」も!
3宮川一夫
3 Kazuo Miyagawa
溝口「雨月物語」、黒澤「羅生門」で有名だが、むしろ数多く手がけた大映のプログラムピクチャーがグッド
「ある殺し屋」は絶品
4パスカリーノ・デ・サンティス
4 Pascalino De Santis
「ロミオとジュリエット」の他、多くのヴィスコンティ作品、フランチェスコ・ロージとのコラボレーションで有名
「ベニスに死す」はこの人
5ジョーダン・クローネンウェス
5 Jordan Cronenweth
「ブレードランナー」一本で有名。
他にも手がけた作品はあるが、今はどうしているやら

 

*カメラマン…マスターズオブライトと言うと、誰もがヴィットリオ・ストラーロをまず思い浮かべるだろう。
でも私は何と言ってもロトゥンノ。こんな所にも天邪鬼が…

*ジュゼッペ・ロトゥンノは他に「ラ・マンチャの男」(ピーター・オトゥール主演)、素晴らしいカメラが見られる。フェリーニ作品を見たテリー・ギリアムが憧れ、自作の「バロン」に招いたのは有名な話
こちらのカメラも呆れるほどに見事だった。

*撮影監督はどういうわけか、圧倒的にイタリア人が多い。
さすがにルネサンスの国だけあって、映画のカメラと言えば、イタリアが芸術性で1歩抜きん出ているのかもしれない。
ベスト5に入らなかった人でもイタリア人が多い

アルマンド・ナンヌッツィ ご存知、「ルードウィヒ」のカメラマン
その他、パゾリーニとも
ヴィルモス・ジクモント スエーデン出身。「ディアハンター」の名手
エンニオ・グアルニエリ 耽美的な「悲しみの青春」「わが青春のフローレンス」が印象的
トニーノ・デリ・コリ 「インテルビスタ」でフェリーニがトニーノ、と叫んでいたのはこの人のこと
セルジオ・レオーネ作品でも
ダグラス・スローカム 「インディ・ジョーンズ」のカメラマン
「ジーザス・クライスト・スーパースター」や「ニジンスキー」、こくのある作風

 

*フランスのカメラマンが入っていないが、ヌーヴェル・ヴァーグ時代から活躍のアンリ・ドカエ、ロベール・アンリコ「冒険者たち」が印象的なジャン・ボフェティ、スエーデンではベルイマン作品でおなじみのスヴェン・ニクヴィスト、そしてあの「天国の日々」のネストール・アルメンドロス。

数え切れないくらいの素晴らしい撮影監督。
今度映画を見る時は、Director of Photographyのクレジットを注意して見てはいかが。

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