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Various10bests

03/12/5

ついに出た。ビートルズソングベスト5。
何においてもマニアックな私はビートルズの歌の好みも普通より大きく外れております

ビートルズですので長くなるので注意

ビートルズソングス5 The Beatles Songs 5

曲名

作曲者/収録アルバム名
1 アイ・アム・ザ・ウォルラス
 I am the Warlus
ジョン・レノン
「マジカル・ミステリー・ツアー」
2 マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
  While my guitar gently weeps
ジョージ・ハリスン
ホワイト・アルバム
3 レット・イット・ビー
  Let it be
ポール・マッカートニー
「レット・イット・ビー」
4 オブラディ・オブラダ
  Ob la di Ob la da
ポール・マッカートニー
ホワイト・アルバム
5  アビーロードのB面
  B-side of Abbey Road
レノン=マッカートニー+ハリスン
「アビーロード」

*ホワイト・アルバムは通称

1 アイ・アム・ザ・ウォルラス

この曲は、何を隠そう私のベスト・ビートルズ・ソングである。
「これがビートルズだ」ではくちゃくちゃにけなされていたが、そんなに悪い曲だろうか?私は悲しい。
メロディラインも魅力的だし、サビもきちんと作曲されている。三番ではメイン・メロディがバリエーションになる所なども工夫してあり楽しい。

また歌詞がシュールだと話題になったが、エッフェル塔に昇ってエドガー・ポーが蹴っ飛ばされるなど、私の好きなポーが出て来るのが嬉しい(これはサージェントペパーズのジャケットからの引用であると思う)。

そしてこの歌詞は日本人には英語の構文の勉強になる。
I am he as you are he as you are me and we are altogether.
ここだけでもふーむ、I am himでなくheなのだなと納得した日本人がいたはず。
また I am the eggman, they are the eggmen
では、単数ではマン、複数でメンと歌い分けており、さすがのジョンもそこまで英語を破壊出来なかったなと思い、またジョンがちゃんとジ・エッグマンと歌っているので発音の勉強にもなるはずだ。
ぜひ、これを聞いて英語の勉強に役立てていただきたい。

その他、おまわりさんが一列に並んだり、ルーシーが空を飛んでいたりするので楽しい。最後にはソーラン節のリズムも出て来るぞ。ウォルラスはポールだということだ。

2 マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス

ホワイトアルバムに収められたジョージのブルージーな名曲で、ギタリストらしい歌詞も泣かせるし、ラストの繰り返し部分でその泣きのギターを弾いているのがジョージの盟友エリック・クラプトンだというのは有名なエピソードである。
長らくインドにトリップしていたジョージがやっと更正して現場復帰を果した。
理屈などない。ただ好きなのである。
私はジョージが好きなのだ。

ジョージの曲では「サムシング」や「ヒアカムズサン」などの名曲もあるが、クイーンズ・コンサートではエリック・クラプトンがポールと、この「マイギター」を演奏したのが涙を誘った。

3 レット・イット・ビー

この曲は名曲というだけでなく、私が初めてビートルズと遭遇したという意味でものすごく思い出深く、エポックメーキングであり、せっかくビートルズと出会ったのに直後に解散という悲劇にも出会い、あらゆる意味で私にとってビートルズを象徴する曲なのだ。
改めて聴くと涙が出る。だからあまり聴けない。しかし、これはビートルズという大きな存在をすべてくるんだビートルズそのもの。私には彼らの代名詞のような曲なのだ。

マザー・メアリーというのが話題になった。
ポールのお母さんは確かにメアリーという名前だ。それと、聖母マリアという意味だとの解釈もある。また、ファーザーを神父というようにマザーにも尼さんの意味があるから、メアリー尼ということかもしれない。歌詞の前後のニュアンスからすると、聖母マリアの意味のように受け取れるが…。

4 オブラディ・オブラダ

上位三曲が私のベスト3で、後のビートルズの曲はもう何でもいいのだ。
というかビートルズの曲はベスト3を除くと、すごくいいのと、別にどうでもいいやというのと、全然良くないや、という三種類に分かれる。
で、「すごくいい」というのはかなり多い。多すぎるほどある。その中からはたと思い当たったのがこの曲。
私はこの曲が大好きで(例によって理屈なし)歌詞を逐一覚えて良く一緒に歌っていたのだ。今ではかなり忘れているが。

かなり早い時期にレゲエのリズムを取り入れた曲と言われているが、日本では数々のコマーシャルでもおなじみ。
また日本では確かカーナビーツが太郎と花子という人物名で歌い、これがビートルズの曲だと知らない識者が大変評価したというエピソードもあった。

原曲の固有名詞はデズモンドとモリー・ジョーンズ夫妻である。

5  アビーロードのB面

もう他には思い浮かばない。ベスト5にならない。
だってあとは、全部第5位だ。「インマイライフ」「ノルウェイの森」「エリナー・リグビー」「ヘイジュード」「恋を抱きしめよう」「レイン」etc,etc…
しかしここではたと思いつき(またかい)、アビーロードのB面とする。

CDの時代になりA面、B面という分け方は無用のものになってしまい、それはある面大変便利で、レコードをいちいち裏返したりしないですむので、それはそれでありがたいのだが、しかしビートルズの場合は別だ。

アビーロードの聴き方としては、ここはやはり、A面の、いつ終わるか分からないという強迫観念に恐れながら終わりを迎え、その終わり方にショックを受けつつ、気分を落ち着けながらレコードを裏返し、B面のイントロのかわいいギター音に心を癒される、という聴き方が正解なのだ。
少なくとも、A面のクロージングはかなり時間をとって、そのショックを静かに受け止めたい所だ。

でB面はメドレーで、一曲ずつ独立しているようで繋がっていて、しかし曲としては沢山あるので一曲とは言えないのだが、そんなことは気にも止めないのだ。

ビートルズ最後の輝きを披露してくれる意味でも、ビートルズの演奏家としての卓抜さを示してくれるという意味でもとても聴きごたえがあり、楽しいのだった。
メドレーの最後部、リンゴのドラムソロからそれぞれのギターソロになるあたり、涙である。

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